2019-09-25
シャトー・クラリス【フランス/ボルドー】
「シャトー・クラリス/Château CLARISSE」3銘柄の末っ子的存在のワイン。このシャトーのオーナーは、元ホテル・ル・ブリストル・パリの社長、ディディエ・ル・カルヴェス氏。醸造については、世界屈指の醸造家ステファン・ドゥルノンクール氏が担当することでも知られる。
上位キュヴェ、2銘柄(※エイ・エム・ズィー社が輸入)のアペラシオンは“ピュイスガン・サンテミリオン”だが、このワインのアペラシオンは、“カスティヨン・コート・ド・ボルドー”。特筆するべきは、その畑。僅か2haのこの“カスティヨン・コート・ド・ボルドー”の畑は、ドゥルノンクール氏に2013年まで貸し出しており、同じ“カスティヨン・コート・ド・ボルドー” で、今注目され高い評価を得ている、ドゥルノンクール氏個人所有のシャトー、「ドメーヌ・ド・ラ/Domaine de l’A」の一部として生産。そして返却後の2014年からは、この「シャトー・クラリス “カスティヨン・コート・ド・ボルドー”」として生産を開始。もちろんワインの醸造については引き続きドゥルノンクール氏が担当している。「ドメーヌ・ド・ラ/Domaine de l’A」とは兄弟的なワインとも言える。
ワインは、紫を帯びた濃いめのルビー色。熟したカシスやブラックチェリーの香りの中に、品のよいヴァニラ香とスパイシーな印象も残る。タンニンはしなやかで口当たりも良く、心地よい飲み口。綺麗な酸とのバランスもよく、若いヴィンテージからでも楽しめるスタイルのボルドー・ワイン。
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Château CLARISSE “Castillon Côtes de Bordeaux” 2015
シャトー・クラリス “カスティヨン・コート・ド・ボルドー” 2015
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